使用楽器の話 ’2019 アルト
長く使用していたセルマー3を手放し、半年前に楽器を変えました。
実はアルトに関してはここ数年ずっと悩んでおり、苦痛に感じていました。
テナーを買った事で「もうやらなくてもいいかな」と思い、一度手放しました。
またそのうち気が向いたら、安い楽器でも買って遊ぼうかなと。
手放してから数か月が経った頃、ヤナギサワの楽器を紹介されました。
評価の高いA-902(ブロンズ)です。
少し悩みましたが、破格で譲って頂けるという事で購入しました。
それに伴い、Beechlerのメタルマウスピースも購入。
長年悩んでいた時間が勿体無かったな、と思うくらい
楽器は吹きやすく、Beechlerメタルも気に入りました。
以前のセルマー3は初心者の頃に何も分からず購入しましたが、
結局好きになれずネックを変えたりマッピを変えたり、
ずっと戦ってきたような印象があります。
気に入ってずっと使ってきたARBメタルマウスピースも、
どうしてもリードミスが起きやすかったりなど、コントロールが難しかったです。
個体差もあったのかな・・・
それと、高音が細くキツい音になりがちです。(それが特色なのかもしれないけど)
リードを楽なモノに変えれば吹きやすくはなりますが、音がさらにキツくなるので
それも出来ずにいました。
自分の音の好みも年月と共に変化し、好みでは無くなってきました。
そんな悩みが一気に解決した感じで、またアルトも楽しくなってきました。
「これが最高!」という訳では無いけれど、
ブロンズの響きは音に厚みがある感じで、吹いてて面白いというか。
ヘヴィータイプの992も吹きましたが、僕はこちらの902の方が好みです。
ブロンズの見た目も綺麗で好きです。
BeechlerメタルはARBと比べたらバッフルが無いですが、
素材が同じためか音の系統は似ていると思います。
独特な華やかさがあるのではないでしょうか。
そんな感じですっかり新しい楽器に乗り換えてしまったのですが、
下手なりにサックスを続けてきた事で、いろんな人達との出会いがあり
今に至ります。
あまり楽器に情が移りすぎるのも良くない、と今は思っているのですが、
手放してしまった楽器たちにも、感謝の気持ちを忘れずにいたいと思います。
今までありがとう。